「ペット可」賃貸物件の探し方マニュアル|選び方や交渉術を解説
こんにちは。
中山不動産株式会社です。
ペットと一緒に暮らしたいけど「なかなか条件に合う物件が見つからない」と感じている人も多いのではないでしょうか。
ペット可の賃貸物件は比較的少ないのが現状です。
しかし、探し方を工夫すれば、住みたい物件が見つかる可能性はあります。
この記事では「ペット可」賃貸物件の探し方マニュアルとして、物件の選び方や交渉術について解説します。
「ペット可」賃貸物件は少ない
賃貸物件のうち、ペット可の物件数は少ない傾向にあります。
たとえば、名古屋市内におけるペット可・相談OKの賃貸物件は全体の約15%です。
(※SUUMO掲載・2022年8月20日時点)
ペット可の物件数が少ない理由として、ペットの飼育によるリスクが挙げられます。
- 物件が傷む
- ニオイが付く
また、ペットの鳴き声により近隣住人とのトラブルになるかもしれません。
これらの理由からペット可の賃貸物件は少なく、希望に近い条件で探すのは容易ではないでしょう。
「ペット可」賃貸物件の探し方
希望に沿った「ペット可」賃貸物件を探すには、どうすればよいのでしょうか。
自分に合った探し方を選んで、理想の住まいを見つけてみてください。
不動産ポータルサイトを活用する
不動産会社が運営する不動産ポータルサイトを活用しましょう。
主要なポータルサイトは以下が挙げられます。
- SUUMO
- LIFULL HOME’S
- アットホーム
- いい部屋ネット
希望条件に合う物件を一覧で確認可能で、時間をかけずに調べられるのがメリットです。
「ペット可」「ペット相談可」などの条件を指定すると簡単に確認できます。
不動産会社に直接相談する
同じペット可の物件でも、「小型動物は可」「多頭飼いは不可」など条件が異なるケースがあります。
インターネットの情報だけでは分からないことも多く、少しでも希望に沿った物件を探すなら不動産会社に直接相談するのがおすすめです。
ポータルサイトに掲載されていない未公開物件を紹介してもらえることもあります。
ペット不可の物件に入居者が入らず困っているオーナーに対して、不動産会社から条件変更を交渉してもらえる可能性もあるでしょう。
「ペット可」賃貸物件を探すコツは条件を緩める
「ペット可」の賃貸物件を探すコツは、希望条件を緩めることです。
優先度の低い条件は緩めて、物件を効率よく見つけましょう。
エリアを広げて探す
物件を探す際は、できるだけエリアを広げて探すのがおすすめです。
「ペット可」の物件数は比較的少ないため、最寄り駅や路線を指定すると、対象の物件が少なくなってしまいます。
地域によって「ペット可」の物件数に多い・少ないがあります。
希望するエリアで条件に近い物件が見つからない場合は、対象のエリアを広げて探してみましょう。
駅から離れた物件も候補に入れる
駅から離れた物件も候補に入れて探しましょう。
利便性を重視するなら駅近物件ですが、ペット可としているところは多くありません。
駅から離れた物件は、入居者を集めるために「ペット可」としている可能性もあります。
ペットと一緒に暮らせる賃貸物件を探すなら、範囲を広げることが大切です。
駅の近くでなければ生活が難しいのか、再度検討してみるとよいでしょう。
築年数が古い物件をチェックする
設備などの問題から、築浅物件を好む人も少なくないでしょう。
しかし、ペット可の物件を探すなら築年数の古い物件を候補に入れるようにしてください。
入居者が集まりにくい築古物件は、「ペット可」にしているところもあります。
築年数の条件を緩めることで、ペットと暮らしやすい物件が見つかる可能性が高くなるでしょう。
家賃の上限は高めに設定する
ペット可の賃貸物件が少ない理由の一つに、物件が傷みやすいことが挙げられます。
少しでもリスクを軽減するために、ペット可の物件は家賃相場が高い傾向にあります。
家賃の条件を高めに設定すると、ペット可の賃貸物件も見つかりやすくなるでしょう。
目安としては、家賃相場の1〜3万円ほど高めに設定して探すことです。
家賃の上限を低めに設定すればするほど、希望に沿った賃貸物件を探すのは難しくなります。
「ペット不可」賃貸物件でも交渉可能?
ペット不可の賃貸物件でも、希望に近いことから契約したい場合もあるでしょう。
基本的にペット不可を可にするのは難しいですが、交渉次第でOKが出ることもあります。
大家さんに了承してもらいやすい交渉ポイントを2つ解説します。
家賃や敷金アップを材料に交渉する
家賃や敷金アップを材料に、ペット飼育を交渉してみましょう。
ペットが暮らすことで、物件が傷みやすくなることが大家側さんの懸念点です。
傷やニオイが残った場合、退去後にハウスクリーニングなど余分な費用がかかります。
家賃や敷金の金額を上乗せすれば、修繕費用を捻出できるため、ペット飼育を許可してもらえることもあるでしょう。
トラブル防止のための対策を伝える
ペットの鳴き声・ニオイなどが原因で、近隣住民とトラブルが生じないかと懸念している大家さんも少なくありません。
住民間のトラブルで入居者が出ていけば、大家さんの収入は減ってしまいます。
トラブル防止の対策を伝えることで、許可が下りるケースもあるでしょう。
とくにトラブルとして多いのが、ペットの鳴き声や足音による騒音問題です。
騒音トラブルは次のような対策により防げます。
- 床に防音マットを敷く
- 壁に防音シートを貼る
- 普段からペットのしつけをきちんとする
トラブル防止の対策を伝えて、大家さんにも安心してもらいましょう。
「ペット可」賃貸物件を探す際のチェックポイント
「ペット可」賃貸物件を探す際のチェックポイントを説明します。
入居後のトラブルを防ぐためにも押さえておきましょう。
契約内容は細かく確認する
「ペット可」の賃貸物件は、契約内容にペットに関する条件が付くこともあります。
賃貸契約書や重要事項説明書で事前に確認しましょう。
一般的には以下のような内容が定められています。
- 敷金や礼金の上乗せ
- 飼育できるペットの頭数や種類
- ペットを飼育する際の事前連絡の有無
契約書類に記載されていない内容でも、気になることは確認してみてください。
「退去時に修繕費が必要なのか」「ペットによる傷の修理費はどちらが負担するのか」など、事前に決めて書面に残しておきましょう。
ペットが暮らしやすい設備が整っているかを確認する
ペットが暮らしやすい設備が整っているか、次のポイントを中心に確認しましょう。
- 日当たりや風通しがよいか
- ケージやトイレをおくスペースがあるか
- ペットが外へ出ないよう、部屋と玄関の間に扉があるか
- 床や壁が傷つきやすい材質でないか
また、ペットの落下防止を目的に低層階の物件を選ぶのがおすすめです。
実際に現地へと足を運んで、部屋を内覧してから決めるとよいでしょう。
ペットを優先して周辺環境を確認する
ペットのストレスを溜めない環境であるかどうかも重要です。
たとえば、近所にペットと一緒に遊べる公園や河川敷などがあるか確認しましょう。
ペットの立ち入りを禁止する公園や、車の交通量が多い道には注意が必要です。
また、万が一の場合に備えて動物病院の場所もチェックしておいてください。
車で時間がかかる場所ではなく、無理なく通える距離が理想です。
トラブルを避けるなら「ペット共生物件」を候補に入れる
ペット飼育の相談はできても、条件が厳しい賃貸物件は少なくありません。
ペットと一緒に暮らすことを前提に建てられた「ペット共生物件」も候補に入れてみましょう。
ペット共生物件とは、ペットも人も快適に暮らせる設備が備わった物件です。
入居者のほとんどがペットを飼っているため、トラブル発生を軽減できます。
共用部分にはペットの足洗い場やドッグランなどを設置する物件があるなど、ペットと一緒に暮らすために設計された賃貸物件です。
ストレスなくペットと暮らせる点は大きなメリットと言えるでしょう。
まとめ
「ペット可」の賃貸物件は少ない傾向にあります。
希望に沿った物件の探し方としては、家賃や築年数などの条件を緩めるのがおすすめです。
また、交渉次第ではペット不可の物件が可に変わることもあります。
住みたい物件が見つかったら、契約内容や設備、周辺環境などの十分な確認が大切です。
中山不動産では、名古屋市内を中心にペット可の賃貸物件をご紹介可能です。
ペット可の賃貸物件をお探しの方は、ぜひご活用ください。
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