愛知県名古屋市で一番住みやすい街は?~緑区・天白区編~
名古屋市に住むなら何区がいいんだろう?
全部で16もの行政区を持つ名古屋市内で、それぞれの特色を理解するのは難しいですよね。
今回は、そんな行政区の中でも緑区・天白区の住みやすさについて解説します。
緑区ってどんな街?
面積、基本データ
緑区は名古屋市の南東部に位置する街で、37.91k㎡の面積に市内トップの人口となる25万人弱が住んでいます。
河川に沿った南西部の低地と北東部のゆるやかな丘陵地で形成されており、「大高緑地公園」をはじめとした公園及び緑地の多い地域です。
南部の大高町には氷上山、熱田神宮の本宮である氷上姉子神社があります。
織田信長軍が今川義元を倒した「桶狭間の戦い」の舞台の一つとなる有松町桶狭間は、伝統工芸品「有松・鳴海絞り」の名産地としても有名です。
名古屋市としては珍しい、元額田県の地域を含んでいます。
交通アクセス
緑区の中心駅は鳴海駅と徳重駅の2つで、利用者は分散しています。
その他の徒歩圏内駅としては、天白区所在の地下鉄野並駅と鳴子北駅があります。
有松駅を拠点とした区内のほぼ全域を運行している名古屋市営バス、鳴海駅・徳重駅を拠点に一部地区を運行している名鉄バスもあるため、利便性の高いエリアです。
また区の南部には旧東海道・国道1号線・国道23号線、JR東海道本線、名鉄名古屋本線が通っています。
見どころ①「大高緑地公園」
公園ではなく、もはやアドベンチャー施設との呼び声も高い、緑区を代表する観光スポットです。
恐竜のテーマパーク「ディノアドベンチャー名古屋」を併設しており、子供連れの来場客で連日賑わっています。
無料の音楽フェスや区民まつり、あいち赤旗まつりといった大型のイベントの開催場所としても地域住民に親しまれています。
敷地内にはゴーカートのある交通公園やプール、ベビーゴルフ場、野球場、テニスコート、ゲートボール場、デイキャンプ場などが整備されているため、終日楽しめるスポットとして人気です。
施設内容のみならずその景観も素晴らしく、2012年に名古屋市が主催した第1回名古屋まちなみデザインセレクションにおいて、市民投票により「大高緑地 竹林散策路」がまちなみデザイン20選に選定されました。
見どころ②「有松街並み保存地区」
有松町とは、東海道沿いの古い街並みが残る「有松」と戦国時代の歴史を持つ「桶狭間」を合わせた地域の総称です。
日本の絞り製品の大半を占める「有松絞り」は、この地域で生産されています。また昔ながらの街並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、400年以上にわたる歴史と伝統を体感できます。
【有松絞りの実演が見られる施設(有松・鳴海絞会館)もあり、事前予約でエプロン・ハンカチを使った絞りの体験実習も可】
名鉄「有松」駅から徒歩4分の好アクセスで、有松絞りの歴史や技術に触れられます。
家賃相場
緑区の家賃相場は、名古屋市のほぼ平均クラスです。
1R~1DKの場合は約5.3万円、1LDK~2DKなら6.8万円、2LDK以上は7.6万円程度の家賃が一般的と言えます。
閑静でキレイな街並みが印象的なエリアです。
クチコミ
緑区は公園や街並みの良さとなどから、「子育てしやすい環境」と高評価を得ています。
都心部へのアクセスが良好で、バス・電車・タクシーといった交通網が充実している点にも住民は満足しているようです。
ただ「スーパーや飲食店が深夜まで営業しておらず不便」「車無しでは生活できない」といった声も寄せられています。
天白区ってどんな街?
面積、基本データ
天白区は名古屋市の東端に位置する街で、住宅地の傾向が強いエリアです。
天白区という名前は、区域を流れる天白川に由来しています。
21.58k㎡の面積、約164,000人の人口はどちらも名古屋市内トップ5入りを果たしています。
北部・中央部・南部で性格が異なり、北部は八事山や植田山といった山々から成る起伏の激しい土地ながら、斜面にも住宅の建つ宅地化の進むエリアとなっています。
名城大学のキャンパスをはじめ、隣接する区にも数多く大学があるため、下宿生を中心に若者でにぎわう地区でもあります。
天白川の向こう側となる中央部には、レジャースポットが充実しています。
天白川の河川敷は緑地として整備され、ジョギングや散歩、春にはお花見を楽しむ近隣住民の姿も見られます。
区内に点在する史跡を、この地区からスタートさせる観光客が多いことでも有名です。
また最も変貌を遂げた地区である南部は、農村地帯から抜群の住宅地へ。
他県から越してくる人も多く、子育て世帯や転勤族から人気の高い地区となっています。
ここ数年で隣接する日進市の発展が目覚ましく、以前にも増して注目が集まっています。
交通アクセス
天白区は名古屋の中心部と豊田の中間地点で、名古屋駅や栄といった繁華街へ30分程度でアクセスできます。
普段は静かで住みやすい地域にも関わらず、街中へすぐお出かけできる利便性が魅力のエリアです。
市営地下鉄は桜通線と鶴舞線の2線が通っており、特に鶴舞線は、隣接する日進市の赤池駅から名古屋方面と豊田方面を結ぶ名鉄豊田線に連絡しているため通勤・通学時には欠かせない路線となっています。
また山々を切り開いたこのエリアは土地の起伏が激しいため、バスやマイカーでの移動がおすすめです。
市バスと名鉄バスの2社が運行しており、住宅街と学校や駅をこまめに結んでくれます。
区役所や運転免許試験場といった主要な施設が駅から離れているため、地域住民にとってバスは必須の交通手段となっています。
見どころ①「名古屋市農業センター delaふぁーむ」
国内有数の梅の名所として知られる名古屋市農業センターは、全国から多くの観光客が訪れる施設です。
毎年2月下旬から3月下旬に開催される「しだれ梅まつり」の時期が最も賑わいますが、その他の季節にも牛や羊、鶏といった動物との触れ合いや、絞り立ての生乳でのバターやアイスクリームつくりが体験できます。
見どころ②「八事塩寵神社」
御幸山を登った先にある安産祈願のご利益で有名な神社で、戌の日には参拝の行列ができることもあるようです。
開門時間が限られているため、訪れる際は公式サイトで混み具合をチェックするのがおすすめです。
家賃相場
天白区の家賃相場は名古屋市内ではボトムクラス。
お手頃な価格帯と言えます。
1R~1DKの間取りな4.8万円程度、1LDK~2DKなら7.1万円、2LDK以上は9.1万円程度が一般的で、学生には有難い設定となっています。
クチコミ
天白区は住人に学生が多いという特性上、安くて美味しい飲食店が点在しており、また夜遅くまで営業していて利便性が高いという意見が寄せられています。街並みのキレイさ、カフェや公園、スーパーなども充実しています。
ただ、坂が多いため自転車では生活しづらく、観光スポットが少ないという意見もあります。
まとめ
今回は名古屋市の緑区・天白区の住みやすさについてお伝えしましたが、いかがでしたか?
歴史を感じさせる街並みや産物を持つ緑区と、住環境が整った天白区、どちらも違った魅力がありますよね。
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