中国、追加不動産対策を発表 – 工事中断住宅支援を84兆円規模に拡大
中国の倪虹(げいこう)住宅都市農村建設相は、長期化する不動産市場の低迷を打開するため、
さらなる追加対策を発表しました。資金不足により工事が止まっている住宅プロジェクトに対して、
「ホワイトリスト」を基に支援対象への融資を拡大し、年末までに総額4兆元(約84兆円)を目指す方針です。
現時点(10月16日時点)で、ホワイトリストを基に審査を通過した融資額は2兆2300億元
(約47兆円)に達しており、今後さらに融資拡大を急ぐとしています。倪氏は会見で、
「既存の不動産対策により、市場には前向きな変化が見えている」と成果を強調しました。
追加対策の背景と中国政府の動き
中国政府は9月以降、金融、財政、不動産の各分野で景気を支えるための政策を相次いで発表しています。
10月15~16日に福建省を視察した習近平国家主席も、「2023年の経済成長率目標である5%前後の
達成に全力を尽くすよう」指示しました。
市場の反応と課題
しかし、17日に発表された追加対策は市場関係者の期待を十分に満たせなかった模様です。
その影響を受け、上海株式市場の代表的指標である上海総合指数は、前日比1.05%安の3169.38で取引を
終えました。
中国政府の不動産市場安定への取り組みが、景気回復にどのように寄与するかが今後の焦点となります。
引用・詳細はこちら「ヤフーニュース」