【必見】賃貸で雨漏りの修理費用は誰が負担する?どこまで補償してもらえる?
こんにちは。
中山不動産株式会社です。
「雨漏りしてるけどどうしたら良いんだろう」
「雨漏りでパソコンが使えなくなった……補償してもらえるかな」
「大家さんに雨漏りを報告したのに全然修理が来ない」
賃貸アパートでの急な雨漏りに、頭を抱えている人も居るかもしれません。
「とりあえず掃除しなくちゃ」となるところですが、賃貸での雨漏りは片付ける前にやることがあります。
この記事では、賃貸で雨漏り被害に遭ったときの対応手順や、誰にどこまで補償してもらうのかを解説します。
また、なかなか修理をしてもらえない場合の対処法についても紹介していますので、雨漏り被害に悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
賃貸で雨漏りが発生したときの対応手順
賃貸で雨漏りが発生したら、すぐに修理業者を頼みたくなるものです。
しかし賃貸の場合、焦って修理を依頼してはいけません。
冷静な判断が大切です。
手順を把握して適切に対応しましょう。
対応手順①雨漏り箇所の証拠写真を撮影
雨漏りの掃除をする前に、状況の証拠を残しましょう。
写真や動画で証拠を残すことで、保険を使う場合にも役に立ちます。
撮影する際は、どの部屋がどの程度雨漏りしているのか把握できるように全体的な写真や、漏れている水の量がわかるように動画で撮ることをおすすめします。
雨漏りした部分のみを撮ってしまいがちですが、被害の大きさが伝わりにくいため、部屋が全体的に映る写真も残してください。
雨漏りの被害が及んでいる家具や家電がある場合にはその写真も撮ります。
撮影はスマートフォンでも大丈夫です。
対応手順②応急処置をして雨漏りを止める
部屋に漏れている水を拭き、ビニールシートを敷きましょう。
水が垂れてくる下にはバケツを置きます。
また、漏電が心配な場所にある、テレビや冷蔵庫など家電のコンセントを抜くことも忘れないでください。
雨漏りは放置しないことが大切です。
放置して被害が広がった場合、その費用を請求される可能性があるためです。
対応手順③管理会社や大家さんに連絡する
応急処置が済んだら、速やかに管理会社や大家さんに連絡しましょう。
被害が小さいうちに連絡することが大切です。
伝えることは次のとおりです。
- アパートの名称
- 部屋番号
- 氏名
- 雨漏りの状況
雨漏りの状況については以下のように詳細を伝えます。
- いつ何時から雨漏りしているか
- どの部屋のどこの部分か
- どの程度の被害があるか
これらを踏まえたうえで、細かいスケジュールを相談します。
迅速かつ的確に対処してもらうために、大家さん任せにせず相談したそのときに明確な日取りを決めましょう。
実際に何ヶ月も放置されることもあるため、先延ばしにされないよう徹底してください。
賃貸のエアコンが故障したときはこちらをご参照ください。
賃貸の雨漏りの修理費用は誰の負担?
突然の雨漏りが発生したら、修理費用は誰の負担になるのでしょうか。
状況によっては自己負担もあり得ます。
どのような場合に修理費用を請求されるのかも含めて解説します。
基本的に管理会社や大家さんの負担
賃貸アパートが雨漏り被害に遭ったとき、基本的には管理会社や大家さんの負担となります。
賃貸物件は大家さんの所有物であり、管理するのも大家さんや管理会社の役目となっているためです。
天井や壁紙が雨漏りで剥がれてきた場合は、きちんと応急処置や証拠写真を撮ったうえで管理会社や大家さんに相談すれば対処してもらえます。
なかにはDIYで何とかしようとする人も少なくありませんが、勝手に修理すると費用を負担してもらえない可能性があります。
また、古いアパートなどでは、家賃を安くする代わりに修繕費を住居者の負担としている場合もあるため注意が必要です。
過失がある場合は修理費用を請求されることも
雨漏りが発覚したにもかかわらず、応急処置をせずに放置した場合、修理費用を請求される恐れがあります。
住居者には、不具合が生じたときに管理会社や大家さんに報告する義務があるためです。
壁に穴を開けてしまいそこから雨漏りに繋がったり、ベランダの排水溝などの掃除を怠ったことにより水漏れが発生したりした場合も住居者に過失があると判断されます。
また、雨漏りに気付きすぐに自分で修理してしまった場合、費用を支払ってもらえない可能性が。
なかなか対応してもらえず自分で何とかしたくなるかもしれませんが、管理会社や大家さんの対応を待ったほうが無難です。
雨漏りによる被害はどこまで補償してもらえる?
賃貸の雨漏りによる被害はどこまで補償してもらえるのか気になるところです。
ソファや家電などの家財が水浸しになったら、買い替えるのに安くはないお金がかかります。
ここでは、契約書の基本的な家財の補償内容や火災保険による補償などを紹介します。
家財の補償は契約書の内容次第
雨漏りの被害にあった家財の補償は、契約書の内容によって変わります。
最初に交わした契約書を確認してください。
契約書に、雨漏り被害に遭った家財を補償するという記述があるかがポイントです。
補償内容は雨漏りにより、家電の故障や家具にカビが生える、衣類や布団が塗れてシミになったときにその購入費用分を負担してくれる場合があります。
その際にも、被害状況がわかる写真や動画での証拠が必須です。
雨漏りの原因によっては火災保険で賄えるかも
賃貸契約書に家財の補償がない場合、火災保険で賄えるかもしれません。
手元にないときは、大家さんや管理会社に確かめてください。
火災保険は自然災害と呼ばれる、台風や地震、雹被害による雨漏りの際に適用されます。
建物の経年劣化や、住居者の過失による水漏れでは適用外となる場合があるので注意が必要です。
賃貸アパートの火災保険は以下の内容である場合が多いと考えられます。
- 家財保険→雨漏りによる家財損傷で新しいものに買い替えた費用分を補償してくれる
- 借家人賠償責任保険→雨漏りの被害を原状回復するときにかかる費用を補償してくれる
- 個人賠償責任保険→住居者の落ち度によって雨漏りに繋がった場合の費用を補償してくれる
対応によっては引越し費用を請求できる
管理会社や大家さんの対応によっては引越し費用を請求できます。
管理会社や大家さんに被害の状況を報告しても対応してもらえず、被害が拡大し部屋に住めなくなってしまった場合にのみ請求することができます。
何度問い合わせてもなかなか対応してくれない大家さんの場合は、引越し費用を請求して引越してしまったほうが良いかもしれません。
そのまま住み続けたとしても雨漏りによるカビなどの健康被害に繋がる可能性もあります。
とはいえ、その都度対応してくれたときには請求しても支払われないので注意してください。
引越しを検討したい人はこちらをご覧ください
大家さんが雨漏りを修理してくれない場合は?
一刻も早く雨漏りを修理したいのに、なかなか対応してくれないと不安が募るものです。
修理をしてくれない大家さんなんて居るはずがないと多くの人が思うのではないでしょうか。
しかし、残念ながら決して珍しいことではありません。
大家さんが修理をしてくれない場合、どのように対処すれば良いのかを解説します。
許可を取ってから業者を手配する
修理業者を自分で手配する場合には、大家さんに許可を取ってからにしましょう。
自己判断で勝手に修理を依頼してしまい、事後報告になると費用を支払われない可能性があります。
それだけでなく、退去するときに原状回復を求められる可能性も。
そのため、先に許可を得る必要があります。
しかし、いくらお願いしても対応してもらえず、急迫の事情がある、尚且つ2020年4月1日以降に住み始めた部屋の場合、住居者が直しても良いと法律で定められています。
とはいえ、後々のトラブルを避けるためにも大家さんの許可を得たうえで修理を依頼したほうが無難です。
家賃の値下げ交渉をする
雨漏り被害に遭っても住み続けるのであれば、家賃の値下げ交渉をしましょう。
被害が比較的大きく、部屋のなかで使えない部分がある場合は値下げに応じてくれやすくなります。
また交渉次第ですが、直すまでの期間は使えない部屋分の賃料は支払わなくても良い可能性が。
とはいえ、使える部屋分の賃料は支払わなくてはいけません。
部屋が使えないという証拠の写真や動画は残してください。
しかし、実際には交渉をしたところで値下げされないということもあり得ます。
あくまでも交渉次第のため、大家さんが了承しない限り家賃は下がりません。
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証拠を録音しておく
管理会社や大家さんとのやりとりを、証拠として録音しておくことも頭に入れておいてください。
その際には、一言「後々トラブルの元になるかもしれないので録音します」と伝えましょう。
伝えずに録音してしまっても法律上の問題はありませんが、相手から「プライバシーの侵害」などと苦情が来る可能性もあります。
また、あらかじめ記録する旨を伝えることで、適当な対応はできないと相手に思わせることにもなります。
管理会社や大家さんがなかなか雨漏りの対応をしてくれないときは、証拠として録音することが大切です。
まとめ
賃貸で雨漏りが発生したら、まず証拠を残すことを頭に入れておいてください。
その後の応急処置や、大家さんへの連絡も迅速に行いましょう。
間違っても自己判断で修理を依頼しないことが重要です。
雨漏りはいつ起きるかわからないものです。
突然雨漏り被害に遭ったときに焦って間違った対応をしないよう、あらかじめ頭の中でシュミレーションをしておくことをおすすめします。
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