【保存版】賃貸物件の「日割り家賃」とは?計算方法や安く抑える方法を解説
こんにちは。
中山不動産株式会社です。
賃貸契約を検討しているなかで「日割り家賃の計算はどうするんだろう」「日割り家賃を抑えるにはどうしたら良いの?」など考える人もいるのではないでしょうか。
賃貸契約時にかかる初期費用には、日割り家賃も含まれます。
日割り家賃を想定していないと、お金が足りなくなることにもなりかねません。
この記事では、日割り家賃とは何かついて解説をします。
日割り家賃を算出する方法や節約術も紹介しているため、入居の際に役立つでしょう。
賃貸物件を借りるときの日割り家賃とは?
ここでは、入居時ほとんどの場合で発生する「日割り家賃」について紹介します。
「前家賃となにが違うのかな」「いつ支払うのかな」このような疑問を持つ人は注目です。
入居日から月末までに相当する家賃のこと
日割り家賃とは、賃貸住宅に月の途中で入居した際にかかる、初期費用の一つです。
当然ですが、家賃は入居した当日から発生します。
しかし入居した月は、1ヶ月分家賃がかかるわけではなく、日割りで計算された金額を支払うのが一般的です。
たとえば、4月からの新しい生活に合わせて3月25日に住み始める場合、25~31日までの7日分の家賃を請求されます。
家賃と同じように、共益費なども日割り計算の対象です。
日割り家賃は初期費用と合わせて支払う
日割り家賃は、初期費用とまとめて支払うケースがほとんどです。
賃料は入居日から発生するため、契約書の内容をきちんと確認しておきましょう。
入居審査の通過後に入居説明が終わり次第、支払いを求められるケースもあります。
日割り家賃は、初期費用とまとめて支払うことを覚えておいてください。
下記関連記事では、一人暮らしの初期費用について詳しく紹介しています。
初期費用の相場や、なににいくらかかるのか目安が知りたい人はぜひ参考にしてください。
日割り家賃と前家賃の違いは?
前家賃は、先に翌月の家賃を満額で支払うため、日割り計算はおこないません。
そもそも家賃は先払いが基本であり、通常は月末に翌月分を支払います。
契約時は口座設定なども完了していないため、初期費用と合わせて支払うのが一般的です。
前家賃はあくまで家賃の支払いにすぎず、損をするわけではないため安心してください。
月初に入居するなら、前家賃を払わず月末に家賃支払いができる場合もあります。
一時的でも費用を抑えたいなら、不動産会社に相談するとよいでしょう。
日割り家賃の計算方法は3通りある
日割り家賃は「家賃÷月の日数×入居日数」の計算方法で算出できます。
またいくつかパターンがあり、どの方法を用いるかは物件によってさまざまです。
ここでは、家賃8万円の物件に入居すると想定して、3つの計算方法ついて解説します。
月ごとの日数に基づいて計算する「実日数割り」
入居月の日数で計算するのが「実日数割り」です。
【家賃8万円で21日の入居を想定】
- 2月
(8万円÷28日)×8日(入居日数)=2万2850円
- 3月
(8万円÷31日)×11日(入居日数)=2万8380円
- 4月
(8万円÷30日)×10日(入居日数)=2万6660円
通常は、上記に加え共益費なども日割り家賃の対象となります。
希望物件が入居月の日数に基づいた実日数割りなら、日数の少ない月の入居を検討するとよいでしょう。
1ヶ月を30日と想定して計算する「30日割り」
1ヶ月を30日あると想定して、日割り家賃を算出する方法が「30日割り」です。
たとえば、1ヶ月が31日間でも、30日と想定して日割り家賃を算出します。
【家賃8万円で21日の入居を想定】
- 2月
(8万円÷30日)×10日(入居日数)=2万6660円
- 3月
(8万円÷30日)×10日(入居日数)=2万6660円
- 4月
(8万円÷30日)×10日(入居日数)=2万6660円
ほかに、入居日数だけ実日数通りとするケースもあります。
- 2月
(8万円÷30日)×8日(入居日数)=2万1330円
月の日数が少なければ安くなり、日数が多い月は高くなります。
1ヶ月を31日と想定して計算する「31日割り」
「31日割り」は実際の日数にかかわらず、31日あると想定し算出する方法です。
【家賃8万円で21日の入居を想定】
- 2月
(8万円÷31日)×11日(入居日数)=2万8380円
- 3月
(8万円÷31日)×11日(入居日数)=2万8380円
- 4月
(8万円÷31日)×11日(入居日数)=2万8380円
ほかに、入居した日数だけ実日数とするケースもあります。
- 2月
(8万円÷31日)×8日(入居日数)=2万640円
「31日割り」で実日数を採用した計算方法、なおかつ2月の入居がもっとも日割り家賃が安く済みます。
日割り家賃を抑えて入居するコツ
賃貸の初期費用は高額になるため、できることなら日割り家賃を抑えたいものです。
ここでは、日割り家賃を抑えて入居するコツを紹介します。
日割り家賃を抑えて、入居費用の節約につなげましょう。
月末or月初のタイミングで入居する
日割り家賃は、入居日数が長くなるほど高くなります。
少しでも日割り家賃を抑えるなら、月末や月初のタイミングで入居するのがよいでしょう。
たとえば、家賃8万円に入居したと想定しましょう。
- 4月10日に入居した場合:日割り家賃は5万6,000円
- 4月25日に入居した場合:日割り家賃は1万6,000円
月初から入居するなら、家賃が満額でかかるため日割り家賃はありません。
タイミングを自由に設定できるなら、入居日を月末や月初にしてみてください。
フリーレント物件なら日割り家賃が計算されない
日割り家賃を抑えるなら、フリーレント物件もおすすめです。
フリーレントとは、数ヶ月分の家賃が免除される契約のことです。
一般的に1~2ヶ月分、長いところでは約6ヶ月分の家賃が免除されます。
フリーレント物件であれば、日割り家賃だけでなく、数ヶ月分の家賃も節約できます。
ただし、契約期間中に解約した場合は、違約金が生じる可能性もあるため注意が必要です。
日割り家賃を含め、初期費用を抑えるなら、フリーレント物件も検討してみましょう。
大家さんに日割り家賃の免除を交渉する
大家さんに日割り家賃免除を掛け合うと、交渉に応じてくれる可能性があります。
ただし、すべてのケースで交渉できるわけではありません。
とくに、繁忙期である1〜3月は交渉に応じてもらえないことがほとんどです。
4~8月などの閑散期であれば、日割り家賃の免除や減額をしてくれることもあります。
引越し時期の調整が可能なら、閑散期に物件を探すとよいでしょう。
また、賃貸契約の締結後は交渉が難しくなるため、物件を探す段階で不動産会社に相談するのがおすすめです。
賃貸物件の日割り家賃に関する2つの注意点
少しでも初期費用を抑えるために、日割り家賃について把握することは大切です。
ここでは、賃貸物件の日割り家賃に関して注意すべき2つのポイントを解説します。
途中入居でも日割り計算されないこともある
月の途中で入居しても、日割り計算されない場合があります。
家賃の求め方に関する法律がないため、契約書の記載内容に従わなくてはいけません。
たとえば、数日でも入居すると1ヶ月分の家賃が発生する「月割り」や、半月分の家賃がかかる「半月割り」があります。
月割りの場合、一日でも入居していれば家賃が満額かかるため注意が必要です。
日割り家賃の算出方法は物件ごとに異なるため、あらかじめ不動産会社に確認してみてください。
日割り家賃は退去のタイミングにも発生する
入居時のみならず、日割り家賃は退去時にも発生します。
たとえば、8万円の物件で6月18日に退去する際の日割り家賃は以下のとおりです。
- 8万円÷30日×18日=4万8,000円
いつ退去しても1ヶ月分かかる場合や、半月分が発生するなどさまざまです。
また、退去日が決まっていても家賃は前の月に支払っています。
そのため「支払った家賃-日割り家賃」で計算し、差額が後日返金されます。
日割り家賃の算出方法が不明の場合は、契約書を見るか、大家さんに確認してみてください。
日割り家賃を抑えるなら、算出方法に合わせて退去日を決めるとよいでしょう。
下記の記事では、賃貸の退去手続きについてわかりやすく紹介しています。
解約までの流れや引越しのコツを知りたい人はこちらをご覧ください。
まとめ
賃貸物件の入居日から月末までの家賃を「日割り家賃」と呼びます。
日割り家賃の計算方法は物件ごとに異なり、法律で定められていないため、契約書に従わなくてはいけません。
少しでも日割り家賃を抑えるなら、入居日を月末や月初にするとよいでしょう。
また、初期費用を大幅に削減できる、フリーレント物件もおすすめです。
日割り家賃を含む、初期費用の節約を意識した物件探しは、中山不動産にご相談ください。
収益不動産の購入・売却のご相談はこちらから
お問い合わせ