【必見】引越しで本籍の変更は必要?メリット・デメリットや変更方法を解説
こんにちは。
中山不動産株式会社です。
「引越しをしたら本籍を変更しないといけないのかな」
「本籍地を変更するには何が必要なんだろう」
「結婚したら本籍はどうなるんだろう……」
このように考えている人もいるのではないでしょうか。
住民票と違い、本籍はなかなか変更する機会がないため、変更したほうが良いのかわからないケースも少なくありません。
しかし、場合によっては本籍地を変更したほうが良いことも。
この記事では、引越しをする際の本籍地変更の必要性や、メリットデメリットについて紹介します。
引越しを予定している人は、ぜひ参考にしてみてください。
引越しで本籍の変更は必要?
引越しをするとなると住民票などの手続きが必要ですが、本籍はどうしたら良いのかわからない人もいるのではないでしょうか。
ここでは、引越しするにあたり本籍地の変更は必要なのかについて紹介します。
そもそも本籍とは?
そもそも本籍とは、戸籍を保管している場所のことです。
戸籍とは、名前や生年月日をはじめ、この世に生を受けてから死に至るまでの情報や、親族の関係を登録する制度のことを言います。
戸籍は個人の存在を証明するものです。
日本人であることや、いつ生まれたのか、誰と誰の間の子か、誰と結婚しいつ死亡したのかといった家族関係の証明をします。
本籍とは戸籍を保管している場所のことであり、市区町村の役場で保管されています。
引越しで本籍地を変更する必要はない
引越しをしても本籍地を変更する必要はありません。
また、勝手に変わることもないことは頭に入れておいてください。
引越しに必要なのは本籍ではなく住民票の移動です。
本籍地を変更するかしないかは個人の自由です。
何度も引越しを繰り返す予定の人は、そのたびに本籍地を変更してしまうと後々大変になってしまうため、県をまたぐ引越しでない限りは変更する必要はないでしょう。
本籍地の変更にはメリット・デメリットがあるため、これらをしっかりと把握したうえで転籍するか決めることをおすすめします。
引越しで本籍を変更する2つのメリット
引越しで本籍を変更すると何が変わるのか知りたい人もいるかもしれません。
ここでは、本籍変更のメリットを2つ紹介します。
メリットを知ったうえで、本籍地の変更を検討しましょう。
戸籍謄本を取得しやすくなる
本籍地と住んでいる場所を同じにすることによって戸籍謄本(とうほん)を取得しやすくなります。
戸籍謄本や戸籍抄本は、役場の窓口で発行するため、住んでいる場所と同じにすることで簡単に取得することができます。
本籍が県をまたいでいる場合、婚姻の手続きやパスポートの取得をする際に必要な、戸籍謄本を郵送で取り寄せなければなりません。
新しい戸籍に離婚歴を記載せずに済む
離婚を機に新しい戸籍を作ることにより、離婚歴を記載せずに済みます。
離婚するときに、結婚前の戸籍に戻るか新しい戸籍を作るか選択することができます。
その際に、新しい戸籍を作る選択をすれば離婚歴は記載されません。
しかし、これまでの戸籍を調べれば離婚歴は載っているため知られる可能性もあります。
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引越しで本籍を変更するデメリット
引越しで本籍を変更する際のデメリットとは、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、引越しで本籍を変更するデメリットについて紹介します。
メリットとデメリットを比べ、変更するかしないかを判断しましょう。
遺産相続に手間がかかる
デメリットの一つに、遺産相続に手間がかかるということがあります。
遺産相続をする際に、故人が生まれてから亡くなるまでの情報が記載された、すべての戸籍謄本が必要です。
そのため、何度も本籍地を変更している場合、いくつもの役場から戸籍謄本を取り寄せなくてはなりません。
すべての戸籍謄本を集めるのに家族の手間がかかってしまいます。
同時にパスポートと免許証の手続きも必要
本籍地を変更する場合、他にも変更しなければならないものがあります。
その一つが運転免許証です。
運転免許証には、本籍地が記載されたICチップが搭載されており、その情報を書き換えなくてはなりません。
また、県をまたぐ変更の場合のみ、パスポートの本籍地情報を変更する必要があります。
補足として、マイナンバーカードには本籍地の情報が載っていないため変更する必要がありません。
本籍変更の方法と必要書類
実際に本籍地を変更するにはどのような手続きが必要なのでしょうか。
ここでは、本籍地の住所設定についてや、手続きに必要な書類などを紹介します。
本籍地の変更を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
本籍の住所はどこでもOK
実は、本籍の場所は自由に設定することができます。
日本国内の場所であれば基本的にどこでも大丈夫です。
たとえば、好きという理由で沖縄を選んだり、思い出がある建物を選んだりと自由に本籍を置くことができます。
有名な建物などに本籍を置く場合、他人と同じになることもありえます。
本籍の場所にこだわりがある人は検討してみてはいかがでしょうか。
本籍変更手続きに必要なもの
本籍を変更するにはいくつか必要なものがあります。
変更手続きに必要な書類は以下のとおりです。
- 転籍届→役場や役場のHPからダウンロード可能
- 戸籍謄本→市区町村に変更がない場合は不要
- 印鑑→届出人、配偶者も一緒の場合は双方の印鑑が必要
一つでも忘れてしまうと手続きができず、手間となってしまうため、忘れずに準備をしておきましょう。
戸籍謄本を郵送で取り寄せる方法
戸籍謄本は郵送で取り寄せることが可能です。
戸籍謄本は本籍地のある地域の役場でのみ発行しているため、直接行くか郵送で取り寄せる必要があります。
郵送で取り寄せる際の必要書類は以下のとおりです。
- 戸籍謄本等交付請求書→役場のHPでダウンロード可能
- 本人確認書類のコピー→免許証やパスポート、マイナンバーカードなど
- 手数料→郵便局で手数料分の定額小為替を用意
- 返信用封筒→切手を貼付したもの
- 委任状→本人ではなく代理人が請求する場合
転籍届を提出する場所と注意点
転籍届を提出する場所は、現在の本籍がある市区町村の役場もしくは、変更先の役場となります。
転籍届を出す際、注意するポイントとしては、同一の戸籍に載っている全員が転籍しなければならず、一人だけ変更することはできないということです。
どうしても、一人だけ変更する場合は分籍届を提出しなければなりません。
本籍変更に関するQ&A
本籍地を変更する機会はそうそうあるものではありません。
しかし、人生で一度や二度は経験する人もいるのではないでしょうか。
ここでは、本籍地の変更を検討するときによくある質問を紹介します。
賃貸アパートを本籍することは可能?
賃貸アパートを本籍にすることは可能です。
本籍地を現在の住所と同じにすると、戸籍謄本や戸籍抄本などの書類が取得しやすくなるメリットがあります。
しかし、この先も県をまたぐ引越しを予定している場合は注意が必要です。
将来,遺産相続をする際に家族の手間が増えてしまうため、引越しを繰り返す可能性がある場合はよく検討しましょう。
結婚したら本籍地の変更手続きは必要?
結婚するときには本籍地の変更手続きの必要はありません。
婚姻届に本籍地の記入欄があり、新しい本籍地を記入することで夫婦二人の転籍が完了します。
そのため、婚姻届とは別に本籍地の変更手続きをおこなわなくても大丈夫です。
また、夫婦どちらかだけであれば、元の本籍地に設定することもできます。
離婚届の提出で本籍地は変更される?
離婚届の提出で本籍地を変更することができます。
離婚届の新しい戸籍を作るという欄にチェックをすると変更が可能です。
新しい戸籍を選択しない場合は、結婚前の本籍地に戻ります。
新しい戸籍を選択できるのは、戸籍筆頭者以外となっています。
そのため、夫が戸籍筆頭者の場合、離婚届を提出しても新しい本籍地に変更されません。
また、子どもの本籍地は親権に関係なく、変更手続きをしない限りそのままとなります。
まとめ
引越しをするときは、本籍地の変更は不要です。
しかし、県をまたいでの引越しの場合は本籍地変更を検討すると良いでしょう。
また、本籍地は自由に選べるため、いずれ住みたいと思っている場所に本籍を置くのも楽しみがあって良いかもしれません。
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