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【大家さん向け】孤独死保険とは?加入するメリットや選び方を解説

こんにちは。
中山不動産株式会社です。

人間であれば誰でもいつかは天寿をまっとうするのはごく自然なことです。
家族や友人に看取ってもらうのが理想ですが、一人暮らしをしていた場合、病気や老衰などで誰にも看取られず亡くなってしまう可能性はゼロではありません。


自分が大家として所有している物件でこのような孤独死が起きた場合、そのまま次の人に部屋は貸せないうえに、家賃も入ってこなくなるため経済的なダメージが大きくなります。

そこで今回は、孤独死保険について詳しく説明します。
いつ起きるかわからない孤独死に備えるために、孤独死保険について知っておきましょう。

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孤独死保険とは?

孤独死が増加し、深刻な社会問題になりつつあります。
国土交通省の統計によれば、東京都区部における孤独死の発生件数は2003年には3,000件にも満たなかったのに対し、2018年には5,513件にも達しています。

少子高齢化が進んでいる以上、今後も孤独死が増加する傾向は続いていくでしょう。

そして、賃貸住宅で起きた孤独死により被る損害をカバーするための商品として、孤独死保険が販売されています。
どんな役割を果たすのかを中心に、詳しく解説します。

賃貸経営に孤独死保険が必要な2つの理由

賃貸経営に孤独死保険が必要な理由は、「孤独死が起きると、何かと経済的な損失が大きくなるから」です。
どういう理由で経済的な損失が生じるのか、詳しく解説します。

入居者の孤独死は大家が受ける損失金額が大きい

仮に入居者が孤独死した場合、大家が受ける損失は大きくなりがちです。
残念なことに、孤独死は亡くなってからだいぶ時間が経った後に発見されることが多くなっています。
そのため、発見された時はすでに遺体が腐敗していたり、床に体液が染みついていたりするのも珍しくありません。

悪臭がするのはもちろん、さまざまな菌・ウイルスが繁殖することから、再び住めるようにするには、特殊清掃が必要になります。
専門の業者に依頼して行うのが一般的ですが、場合によってはかなり高額な費用を請求される可能性もあるので注意しましょう。

事故物件になれば家賃の値下げによる損害も発生する

孤独死の原因が自殺・他殺だった場合や、老衰や病死が原因だったものの長期間発見されなかった場合は、事故物件として次の借主に告知する必要があります。
事前に特殊清掃を含めたリフォーム・リノベーションを施すため、孤独死が起きた当時の状態で貸すわけではありませんが、それでも敬遠されがちなのは事実でしょう。
結果として、当初予定していたよりも大幅に安い家賃でないと借主がつかないかもしれません。

「家主型」孤独死保険に加入するメリット・主な補償内容

孤独死保険には、大家が加入する家主型と借主が加入する入居者型の2種類があります。
入居者型については後述しますが、ここでは家主型について解説します。
なお、細かい部分は各保険会社ごとに違いがあるため確認してください。

孤独死が発生した際の損害費用を補償してくれる

孤独死が発生した部屋は、特殊清掃やリフォームをしないと到底貸せる状態には戻せません。
しかも、これらの原状回復作業には多額の費用がかかりますが、遺族に請求したところで払ってもらえるとは限らないでしょう。

払ってもらえない場合は、これらの費用を結局大家が自腹で払うことになり、損害を被ります。
しかし、孤独死保険に加入していれば、補償が受けられるため、全部または一部の損害が回復できるはずです。

孤独死が原因の家賃損失をカバーしてくれる

少なくとも、特殊清掃やリフォームをしている間は、孤独死が起きた部屋は人に貸せる状態ではない以上、家賃も入ってきません。
家主型の孤独死保険のなかには、孤独死が原因でリフォームや特殊清掃が必要になった場合、一定の範囲内で家賃収入の損失をカバーしてくれる商品も存在します。
少なくとも、まったく家賃が入ってこなくなるという事態は避けられるでしょう。

孤独死で亡くなった入居者の遺品整理費用を補償してくれる

孤独死が起きた部屋のなかには、亡くなった人が使っていた生活用品が遺されていますが、これらを処分するのにもかなりの金額がかかります。
生前から体力的・精神的な理由で掃除ができなくなっていた場合、散らかりっぱなしになっているのも珍しくありません。
特殊清掃のついでに遺品整理を頼むのが一般的ですが、これにも費用がかかります。
孤独死保険に加入していれば、遺品整理費用についても補償を受けることが可能です。

「入居者型」孤独死保険もある

入居者型の孤独死保険とは、入居者が保険料を負担するタイプの保険です。
孤独死が起きた場合、大家は遺族に残置物処理費用や原状回復費用を請求しますが、その部分について遺族が補償を受けられると考えましょう。

「入居者型」孤独死保険のメリット・デメリット

入居者型孤独死保険は、あくまで入居者が家財保険の一つとして保険料を払うため、大家が費用を負担しなくて良いのがメリットです。
一方で、相続人が保険会社に請求をおこなうのが前提の商品であるため、相続人がいなかった場合、大家が補償を受けられない可能性が出てくるのがデメリットです。
また、家主型孤独死保険とは違い、家賃に対する補償も受けられないのも、入居者型孤独死保険のデメリットの一つと言えます。

孤独死保険は「家主型」と「入居者型」のどっちがおすすめ?

結論から言うと、孤独死保険は入居者型よりも家主型のほうがおすすめです。
理由として、以下の点が挙げられます。

  • 入居者型孤独死保険は遺族が請求を行うため、身寄りがない入居者の場合は補償が受けられない可能性がある
  • 入居者型孤独死保険には家賃に対する補償がないため、入居者を受け入れられなかったり、家賃を下げざるを得なかったりした場合の損失をカバーできない

より幅広いトラブルに備えられるのが、家主型孤独死保険と覚えておきましょう。

大家向け(家主型)孤独死保険の選び方

孤独死保険に加入するなら、幅広いトラブルに備えられる大家向け(家主型)のものがおすすめです。
実際に孤独死保険を選ぶ際には、どんな点に気をつけて選べば良いのか、具体的なポイントについて解説します。

補償の範囲を比較する

「何が起きたらどこまで補償してくれるのか」は、商品のパンフレットや公式Webサイトを通じて必ず確認しましょう。
たとえば、東京海上日動火災保険会社が提供している「孤独死対策プラン」の場合、以下の範囲で補償を受けることができます。

家主費用・利益補償特約条項・家賃損失
・原状回復費用
・遺品整理等費用
・空室期間短縮費用
・建物明渡請求訴訟費用
居住者所在不明時費用補償特約条項・残置物整理費用
・不在者管財管理人責任申立諸費用
・建物明渡請求訴訟費用

保険料や加入の条件を比較する

孤独死保険に加入する際は、保険料や加入の条件を必ず確認しましょう。
具体的には、以下の点を確認するようにしてください。

  • 1室から加入できるか否か
  • 加入室数ごとの保険料
  • 一時払いにより保険料の割引が受けられるか
  • いつまでに加入すれば、いつから補償を受けられるか

また、できれば2〜3社分パンフレットを取り寄せ、保険料や加入の条件を比較するのをおすすめします。
補償内容がさほど変わらないなら、保険料は安いに越したことはありません。

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まとめ

自分が大家である物件で孤独死が起きない、という保証はどこにもありません。
いざという時に慌てないよう、孤独死保険で備えましょう。

中山不動産でも、孤独死保険をはじめとした不動産投資のリスクに備える保険のご案内をしております。
その他の疑問・悩みについても経験豊富なスタッフが対応いたしますので、まずはご相談ください。

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