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法人名義で不動産投資ローンを攻略!節税メリットや審査突破の秘訣

「法人名義で不動産投資を始めたいけど、ローンの審査が厳しそう…」
「個人で始めるより有利だと聞いたけど、具体的にどんなメリットがあるんだろう…」

このような疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

じつは、法人名義の不動産投資ローンには、節税効果や融資条件の優遇など、個人投資にはない大きなメリットがあります。
適切な準備と戦略を立てれば、審査をクリアし、より有利な条件で資産運用を進めることが可能です。

この記事では、法人での不動産投資ローンのメリットや審査基準、成功のポイントを詳しく解説します。
これを読めば、法人名義での投資の可能性が広がり、より有利な条件でスタートできるでしょう。

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    不動産投資に法人ローンを活用するメリット

    不動産投資に法人ローンを活用することで、個人投資家では得られないさまざまなメリットが生まれます。
    法人化により、節税効果の最大化や融資の柔軟性向上、さらには経営戦略の幅が広がります。
    ここでは、法人名義での不動産投資ローン活用のメリットについて解説します。

    節税効果を最大限に引き出す

    法人名義で不動産投資を行うことで、個人投資よりも大きな節税効果を期待できます。

    まず、法人税率は個人の所得税率より低く抑えられていることが魅力です。
    個人所得税は累進課税のため最大50%に達することもありますが、法人税の実効税率は約34%にとどまります。

    また、法人化により経費として計上できる範囲が広がります。
    たとえば、役員報酬や従業員給与、交通費、接待費などを経費として処理することで、課税所得の圧縮が可能です。

    さらに、減価償却費の計上方法を柔軟に選択できるため、税負担を分散させられます。

    ただし、法人化のタイミングは慎重に判断しなければなりません。
    一般的に、年間の不動産所得が330万円以上、または給与所得が900万円を超える場合に法人化を検討すると良いでしょう。

    一方で、法人住民税の均等割は赤字でも発生するため、投資初期の法人化には注意が必要です。
    税理士など専門家の助言を受けながら、自身に合った節税戦略を立てることをおすすめします。

    個人融資との違いを解説

    法人ローンと個人融資には、いくつかの重要な違いがあります。

    まず、金利の面では法人ローンのほうが有利となるケースがほとんどです。
    個人融資は一般的に金利が高めに設定されていますが、法人向けでは低金利での融資が期待できます。

    審査のスピードや難易度にも違いがあり、個人融資は審査が比較的早く、通りやすい傾向にあります。
    一方、法人ローンは審査基準が厳しく、時間もかかりがちです。
    ただし、この点は金融機関によって異なります。

    融資額についても差があります。
    法人ローンでは、企業の信用力や担保価値が考慮されるため、個人より大きな金額を借りられる可能性が高いです。
    また、事業の収益性や将来性も審査対象となるため、綿密な事業計画が求められます。

    一方、個人融資では主に収入や返済能力が重視されます。
    ただし、法人ローンでも代表者の個人信用情報は重要です。
    法人の財務状況が良くても、代表者の信用に問題があれば融資が難しくなるでしょう。

    法人ならではの融資戦略

    法人向けの融資戦略を活用すれば、不動産投資の可能性が大きく広がります。

    まず、法人の信用力を活かせば、より大きな融資枠を確保しやすくなります。
    個人よりも財務状況や事業実績が評価されるため、融資額の増加が期待できるでしょう。

    次に、複数の金融機関を活用する戦略も有効です。
    メガバンク、地方銀行、信用金庫など、それぞれの特性を理解し、適切に使い分けることで、有利な条件で融資を受けられる可能性が高まります。

    また、事業性融資を活用すれば、不動産投資以外の事業資金としても運用が可能です。
    これにより、資金繰りの安定や事業拡大のチャンスを得られるでしょう。
    さらに、SPC(特別目的会社)の設立も有効な戦略です。
    法人格を活用することで、リスク分散や資金調達の柔軟性が向上します。

    ただし、成功には綿密な事業計画が欠かせません。
    専門家のアドバイスを受けながら、法人特有の融資戦略を駆使することが重要です。

    法人名義の不動産投資ローンの審査基準と必要書類

    法人名義の不動産投資ローンを成功させるには、審査基準を理解し、必要書類を適切に準備することが不可欠です。
    金融機関は企業の信用力を重視し、厳格な審査を行います。
    また、提出書類の内容や質が融資の可否を大きく左右します。
    ここでは、審査基準と必要書類について解説します。

    金融機関が見る企業の信用力とは?

    金融機関が企業の信用力を評価する際、定量評価と定性評価の両面から総合的に判断します。

    定量評価では、決算書の数値を基に、安全性、収益性、成長性、債務返済能力を分析します。
    たとえば、自己資本比率や流動比率は、安全性の指標として重視されるポイントです。

    一方、定性評価では、経営者の人柄や経営方針、事業の将来性など、数字に表れない要素を考慮します。
    具体的には、経営者の経験、業界での競争力、事業計画の実現可能性などが評価対象です。

    これらの評価結果をもとに、企業は5段階の債務区分に分類されます。
    「正常先」が最も良好で、次いで「要注意先」「破綻懸念先」「実質破綻先」「破綻先」と格付けされます。
    この評価は融資条件に直結するため、信用力の向上が重要です。

    法人の信用評価は個人よりも複雑で、多角的な視点から分析されます。
    そのため、融資申請時には綿密な準備と、金融機関との丁寧なコミュニケーションが求められるでしょう。

    審査で重視されるポイント

    法人名義の不動産投資ローン審査では、重視されるポイントがいくつかあります。
    まず、借入希望額の妥当性や資金使途の明確さが厳しく審査されます。
    過大な借入や不透明な資金使途は、審査の通過を難しくする要因です。

    次に、返済能力が評価されます。
    企業の財務状況や収益性、キャッシュフローをもとに、過去2~3年分の決算書が分析対象となります。
    売上高、利益率、負債比率などが判断材料となり、安定した収益力が求められるでしょう。
    ただし、成長性が見込まれれば、赤字企業でも融資を受けられる可能性があります。

    また、会社および経営者個人の信用も審査の重要なポイントです。
    法人税や事業税、消費税、社会保険料の滞納があれば、融資は極めて困難になります。
    加えて、ノンバンクからの借入があると、審査が厳しくなる傾向にあります。

    事業計画の実現可能性も審査に影響する要因の一つです。
    金融機関は、資金繰り表や事業計画書を精査し、返済計画の確実性を判断します。

    最後に、担保や保証人の有無も審査結果を左右します。
    不動産投資ローンでは、投資対象の不動産が担保となるケースが一般的ですが、追加の担保や保証人を求められることもあります。

    提出が必要な書類一覧

    法人名義で不動産投資ローンを申し込む際には、多くの書類が必要です。
    主な提出書類には、法人の財務状況を示す決算書類(3年分)、法人税納税証明書、会社謄本、定款などが含まれます。
    また、代表者の個人資産や信用情報に関する書類も審査の重要な要素となります。

    具体的には、以下の書類が必要となるでしょう。

    1. 法人関連書類

    • 決算書(貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書)
    • 法人税納税証明書
    • 会社謄本
    • 定款
    • 事業計画書

    2. 代表者関連書類

    • 所得証明書(3年分)
    • 住民税納税証明書
    • 印鑑証明書
    • 住民票
    • 資産証明書(預金通帳のコピーなど)

    3. 物件関連書類

    • 物件概要書
    • 重要事項説明書
    • 売買契約書
    • 登記簿謄本
    • 公図
    • レントロール(賃貸中の場合)

    これらの書類を事前に準備しておくことで、スムーズな審査進行が期待できます。
    なお、金融機関によって要求される書類が異なる場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。

    法人向け不動産投資ローンの審査のポイント

    法人向け不動産投資ローンの審査では、企業の財務状況と代表者の個人信用情報が重要な判断材料となります。
    決算書の内容や代表者の信用力が融資の可否を左右するため、これらのポイントを押さえることが審査突破の鍵となります。
    ここでは、決算書でアピールすべきポイントと代表者の個人信用情報の重要性について解説します。

    決算書でアピールすべきポイント

    決算書は、法人向け不動産投資ローンの審査で重要な判断材料となります。
    金融機関は、貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)を詳しく分析し、財務の健全性を評価します。

    まず、B/Sでは現預金残高と純資産がポイントです。
    十分な現預金は資金繰りの安定性を示し、純資産がプラスであれば財務が健全と判断されます。
    特に、自己資本比率が20%以上あると、金融機関からの評価が向上します。

    P/Lでは、安定した家賃収入の確保と営業損益の黒字化が求められます。
    不動産賃貸業は経費が比較的少ないため、営業利益率の高さをアピールしやすいです。
    また、適切な減価償却費の計上により、税引後利益を抑えつつ、実質的なキャッシュフローの豊富さを示せます。

    さらに、金融機関は簡易キャッシュフロー(税引後利益+減価償却費)と債務償還年数(借入金残高÷簡易キャッシュフロー)を重視します。
    簡易キャッシュフローはプラスが望ましく、債務償還年数は10年以下、理想は5年以下が好ましいです。

    これらのポイントを押さえた決算書を作成すれば、金融機関からの評価が向上し、融資の可能性も高まるでしょう。

    代表者の個人信用情報も重要?

    法人向け不動産投資ローンの審査では、代表者の個人信用情報も重視ポイントです。
    法人としての基準を満たしていても、代表者の信用に問題があれば融資が難しくなります。
    金融機関は、クレジットカードやローンの利用状況、返済履歴などを詳しく調査します。

    また、年収や金融資産、クレジットヒストリーも審査対象です。
    特に、以下の点には注意が必要です。

    • 所得税、法人税、住民税などの未納
    • 公共料金や家賃の支払い遅延
    • 複数の金融機関からの借入れや返済遅延
    • 過去の債務整理(破産や代位弁済など)
    • 直近での複数のローン申し込み

    これらの情報は信用情報機関に一定期間(通常5年間)登録され、金融機関が照会できます。
    そのため、融資を受ける数年前から信用情報を適切に管理することが重要です。

    信用力を高めるには、クレジットカードの作りすぎを避け、支払いを確実に行うことが有効です。
    また、無理のない範囲で借入れを行い、延滞を防ぐことも大切でしょう。

    なお、日本政策金融公庫は信用情報を重視しない傾向があり、他の金融機関で融資が難しい場合の選択肢となる可能性があります。

    法人ローン融資に積極的な金融機関を選ぶ

    法人向け不動産投資ローンを検討する際、融資に積極的な金融機関を選ぶことが重要です。
    メガバンクや地方銀行、信用金庫、ノンバンク、さらには日本政策金融公庫など、さまざまな選択肢があります。
    それぞれの特徴や融資条件は異なるため、自社の状況に最適な金融機関を見極める必要があります。
    ここでは、各金融機関の特徴と選び方について解説します。

    メガバンク・地方銀行・信金の違い

    法人向け不動産投資ローンを検討する際は、メガバンク、地方銀行、信用金庫の特徴を理解することが重要です。

    メガバンクは低金利での融資が魅力で、1%台の金利で借りられる可能性があります。
    全国に支店があるため、広範囲で融資を受けやすい点もメリットです。
    ただし、審査基準は厳しく、年収1,000万円以上などの条件が設定されることも。

    地方銀行はメガバンクより審査がやや緩和される傾向があります。
    地域経済への理解が深く、地元企業への柔軟な対応が期待できるでしょう。
    ただし、金利はやや高めで、1%台後半から2%台になることがほとんどです。

    信用金庫は地域密着型で、さらに柔軟な審査が可能です。
    中小企業や個人事業主にも対応しやすい一方、金利は高めで、融資額に制限が設けられることも少なくありません。

    最適な金融機関を選ぶには、財務状況や事業計画、物件の特性を考慮する必要があります。
    また、複数の金融機関に相談し、条件を比較検討するのが賢明でしょう。

    ノンバンクの活用も検討

    法人向け不動産投資ローンの選択肢として、ノンバンクの活用も検討に値します。
    銀行より柔軟な審査基準を採用しているケースが多く、現時点の事業状況や将来の売上見込みを重視する傾向があります。

    ノンバンクを活用するメリットの一つが、審査が早く、融資実行までの期間が短い点です。
    通常1~2週間で融資が可能なため、迅速な資金調達が必要な場合に適しています。
    また、担保や保証人が不要なケースも多く、中小企業や個人事業主にとって利用しやすいでしょう。

    一方、デメリットは金利が高めで、銀行融資より負担が大きくなることです。
    さらに、事務手数料や調査費が加算され、実質的なコストが増加する傾向があります。

    ノンバンクを選ぶ際は、融資スピードや審査の柔軟性と金利負担のバランスを考慮することが大切です。
    複数のノンバンクを比較し、自社の状況に最適な選択を検討すると良いでしょう。

    日本政策金融公庫の利用

    日本政策金融公庫は、法人向け不動産投資ローンの選択肢として注目に値します。

    政府が100%出資する金融機関であり、民間金融機関と比べて低金利で融資を受けられる点が魅力です。
    ただし、いくつかの条件を満たさなければなりません。

    まず、「不動産賃貸業」として申請することが必須です。
    単なる投資目的では融資が認められず、継続的な賃貸事業を行う計画が求められます。
    また、不動産を担保として設定する必要があり、融資額は担保物件の評価額に基づいて決定されます。

    金利は0.4~2.8%程度と、民間金融機関と比べて有利な条件です。
    ただし、借入期間は最長20年と短めで、融資金額にも上限があります。

    審査では、事業計画の実現可能性や返済能力が重要視されます。
    税金や公共料金の滞納がないことも、審査通過のポイントです。
    また、29歳未満や55歳以上の方、女性経営者には優遇条件が適用される場合があります。

    利用を検討する際は、綿密な事業計画を作成し、担当者との丁寧なコミュニケーションを心がけることが成功の鍵となるでしょう。

    法人で不動産投資ローンを組む際の注意点

    法人で不動産投資ローンを組む際には、個人投資とは異なる注意点があります。
    資金管理の明確化、複数法人利用のリスク、融資審査に落ちるケースなど、慎重に検討すべき事項が多くあります。
    ここでは、法人による不動産投資ローンを成功させるための重要な注意点について解説します。

    個人と法人の資金管理を明確に

    法人で不動産投資ローンを組む際は、個人と法人の資金管理を明確に区分することが重要です。

    法人は個人とは別の法的主体であり、資金の流れを厳密に管理する必要があります。
    まず、法人口座と個人口座を完全に分離しましょう。
    不動産の賃料収入は法人口座に入金し、ローン返済や維持管理費用も同じ口座から支出することが望ましいです。

    また、正確な帳簿記録を残すことが不可欠です。
    すべての取引を適切に記録し、定期的な会計処理を行うことで、財務状況を常に把握できます。
    これは税務申告や融資審査でも重要な資料となります。

    役員報酬を支払う際は、適切な金額を設定し、定期的に支給することが必要です。
    ただし、過度に高額な報酬は税務上のリスクを伴うため、注意しましょう。

    さらに、融資の際に個人保証を求められることも多く、個人の資産状況が審査に影響を与える場合があります。
    そのため、個人の信用情報も適切に管理しておくことが重要です。

    個人と法人の資金を明確に分け、適切に管理することで、融資審査での信用向上や税務リスクの回避につながるでしょう。

    複数法人利用のリスク

    複数法人を活用した不動産投資、特に「1法人1物件スキーム」には重大なリスクが伴います。

    この手法は、物件ごとに別法人を設立し、異なる金融機関から融資を受けることで融資枠を拡大するものです。
    しかし、法的・倫理的な問題を抱えています。

    まず、他の法人の存在や借入を金融機関に隠す行為は信用を損ないます。
    金融機関は融資後も複数法人の借入を把握でき、発覚すれば一括返済を求められる可能性があります。
    資金繰りの悪化を招く原因にもなりかねません。

    また、このスキームは法的にグレーゾーンであり、不正と見なされるリスクがあります。
    結果として、将来的な融資や事業拡大が困難になる可能性があるでしょう。

    さらに、複数法人の管理は経理や税務の負担を増加させます。
    各法人の会計処理や税務申告が必要となり、手間やコストがかさむ点も無視できません。

    短期的な融資枠の拡大よりも、金融機関との信頼関係を築き、健全な事業運営を目指すことが、持続可能な不動産投資につながります。

    融資審査に落ちるケースとは?

    法人で不動産投資ローンの審査に落ちる理由には、いくつかの典型的なパターンがあります。

    まず、法人の財務状況が不安定な場合、審査通過は難しくなるでしょう。
    直近の決算で赤字を計上していたり、債務超過に陥っていたりすると、金融機関は融資のリスクが高いと判断します。
    また、設立年数が浅い法人も審査に通りにくい傾向があります。
    多くの金融機関は3年以上の事業実績を求めるため、新設法人では融資が難しくなるでしょう。

    さらに、代表者の個人信用情報も重要な審査項目です。
    過去の借入で返済遅延があったり、個人の債務が過多だったりすると、法人の信用力にも影響を及ぼします。
    税金や社会保険料の滞納も審査に大きなマイナスとなります。
    これらの支払いが滞ると、財務管理能力に疑問を持たれ、融資の可否に影響を与えかねません。

    最後に、提出書類の不備や虚偽記載も審査落ちの原因です。
    正確な情報を提供し、誠実な対応を心がけることで、融資の可能性を高めることができるでしょう。

    融資を成功させるための5つの秘訣

    法人名義での不動産投資ローン獲得には、戦略的なアプローチが不可欠です。
    業界の最新動向や金融機関の審査基準を踏まえ、融資成功の可能性を高める具体的な方策が求められます。
    ここでは、融資を成功させるための5つの重要な秘訣について解説します。

    1. 綿密な事業計画を作成する

    法人名義の不動産投資ローンを獲得するには、綿密な事業計画の作成が不可欠です。

    金融機関は事業計画書を基に融資の可否を判断するため、慎重に作成する必要があります。
    まず、具体的な数値目標を設定しましょう。
    たとえば、「3年後に5棟の物件を保有」といった明確な目標を掲げると、計画の実現可能性を示しやすくなります。

    また、市場分析や競合調査の結果を含めることで、より説得力のある内容になります。
    次に、収支計画を詳細に記載することが重要です。
    賃料収入や経費、ローン返済額を月次で示し、キャッシュフローの見通しを明確にしましょう。
    保守的な見積もりを心がけ、リスクへの対応策もあわせて記載すると効果的です。

    さらに、自社の強みや独自性を強調することも重要です。
    不動産管理の経験、専門知識、地域とのつながりなど、他社との差別化ポイントを明確にしましょう。

    日本政策金融公庫などが提供するテンプレートを活用すると、必要事項を漏れなく記載できます。
    ただし、そのまま使用するのではなく、自社の状況に合わせてカスタマイズすることが大切です。

    2. 自己資金割合を上げる工夫

    自己資金割合を上げることは、法人名義の不動産投資ローン獲得において重要な戦略です。

    一般的に、物件価格の15~30%の自己資金が望ましいとされ、この割合を高めることで融資審査の通過率が向上します。
    また、より有利な条件でローンを組める可能性も高まるでしょう。
    自己資金を増やす方法として、まず法人の内部留保を強化することが挙げられます。
    利益を社内に蓄積し、自己資本を充実させることで、金融機関の信頼を得やすくなります。

    次に、役員や株主からの借入れも有効な手段です。
    ただし、適切な契約書を作成し、金利設定にも注意を払わなければなりません。
    さらに、不動産投資向けの投資信託やクラウドファンディングを活用し、少額から資金を積み立てる方法もあります。
    これにより、徐々に自己資金を増やすことが可能です。

    また、既存資産の有効活用も重要なポイントです。
    不動産の一部を売却して資金化したり、有価証券を現金化したりすることで、自己資金を確保できます。
    最後に、節税対策を徹底し、法人税などの負担を軽減することで、より多くの資金を自己資金として蓄積できるでしょう。

    3. 不動産投資に強い税理士の活用

    不動産投資に強い税理士の活用は、法人名義での不動産投資ローン獲得において重要な要素です。

    税理士は税務の専門家として、財務状況の最適化や節税対策をサポートし、融資審査の通過率向上にも貢献します。
    適切な税理士を選ぶには、不動産投資の経験が豊富で、最新の税制改正に精通した専門家を探すことが大切です。

    初回の無料相談を活用し、知識や対応力を確認すると良いでしょう。
    また、税理士と連携することで、確定申告の精度が向上し、税務調査のリスク軽減にもつながります。

    さらに、不動産譲渡時の特例適用など、複雑な税務処理への適切な対応も可能です。
    顧問契約を結べば、取得や売却時に迅速な助言が得られ、中長期的な節税戦略の立案にも役立ちます。

    ただし、顧問料などのコストも考慮する必要があります。
    税理士は単なる税務処理の担当者ではなく、不動産投資の戦略的パートナーと捉えることが重要でしょう。

    4. 複数の金融機関に打診する

    法人名義の不動産投資ローンを成功させるには、複数の金融機関に打診することが重要です。

    金融機関ごとに審査基準や融資条件が異なるため、幅広く検討することで最適な選択肢を見つけやすくなります。
    メガバンクや地方銀行、信用金庫に加え、ノンバンクや日本政策金融公庫も視野に入れましょう。

    たとえば、オリックス銀行では最大2億円の借入が可能で、団体信用生命保険の選択肢もあります。
    一方、イオン銀行は1.9〜2.1%程度の低金利で人気がありおすすめです。

    また、審査スピードにも違いがあります。
    AGビジネスサポートやセゾンファンデックスなどのノンバンクは、比較的柔軟で迅速な対応が可能です。
    急ぎの資金調達が必要な場合は、これらも有力な選択肢となるでしょう。

    複数の金融機関に同時申し込みを行えば、審査を並行して進められ、時間の節約にもつながります。
    ただし、仮審査と本審査の流れを把握し、効率的に進めることが重要です。

    最後に、金利だけでなく、融資可能額や返済期間、担保条件などを総合的に比較しましょう。
    これにより、自社に最適な融資を見つける可能性が高まります。

    5. 不動産会社との連携

    法人名義の不動産投資ローンを成功させるには、信頼できる不動産会社との連携が欠かせません。

    経験豊富な不動産会社は、物件選びから融資申請まで幅広くサポートしてくれます。
    優良物件の情報を提供し、収益性の高い物件を見つける手助けをするほか、市場価値や将来性を適切に評価し、融資審査に有利な物件選定をサポートします。

    また、不動産会社は金融機関との交渉経験が豊富です。
    融資条件の交渉や必要書類の準備をサポートし、築年数が古い物件でも柔軟に対応できる金融機関を紹介することも可能です。
    加えて、物件管理や賃貸運営のノウハウを持つため、長期的な収益計画の立案にも役立ちます。
    これにより、融資審査時の事業計画の信頼性向上につながるでしょう。

    さらに、不動産会社との良好な関係は、将来の追加投資や資産拡大の際にも有利に働きます。
    信頼関係を築くことで、優良な取引条件や新たな投資機会を得られる可能性が高まります。

    まとめ

    法人名義での不動産投資ローンは、節税効果や有利な融資条件など、多くのメリットがあります。

    しかし、審査基準や必要書類、注意点も多岐にわたるため、事前の準備が不可欠です。
    綿密な事業計画の作成、自己資金の確保、税理士の活用、複数の金融機関への打診、信頼できる不動産会社との連携が成功の鍵となります。

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