パリサー、東京建物株を取得し戦略見直しを提案—ヒューリック株の売却求める
【東京、10月23日(ロイター)】
英国の投資ファンドパリサー・キャピタルは、東京建物株の1.5%を取得したことを発表し、東京建物に
対して保有するヒューリック株をはじめ、相乗効果の低い不動産や保有資産の売却を求めました。
同社は、これらの施策により株価が少なくとも65%上昇する可能性があると指摘しています。
ニューヨークでの発表
パリサーの創業者ジェームズ・スミス氏は、ニューヨーク市内のイベントでこの戦略について説明しました。
スミス氏は、東京建物が保有するヒューリック株の売却を具体的に求め、非中核資産の整理を促す姿勢を示しました。
東京建物とヒューリックの関係
東京建物は、ヒューリックの第4位株主であり、2023年12月末時点での持株比率は5.31%でした。
東京建物は1896年に安田財閥の創始者である安田善次郎氏によって設立され、一方ヒューリックは
旧富士銀行の不動産関連業務を起源としています。
東京建物の有価証券報告書によると、ヒューリック株の保有は「不動産取引や共同事業の強化を通じ、
企業価値向上に資する」と位置付けていますが、パリサーはこれらの資産が十分に活用されていないと
判断し、売却を通じたガバナンス向上を提案しています。
まとめ
パリサーは、東京建物の資産整理を促すことで企業価値を最大化し、より株主利益に貢献するガバナンス体制への転換を目指しています。今後、東京建物がこの提案にどのように応じるかが注目されます。す。
引用・詳細はこちら「gooニュース」