首都圏既存マンション価格、3ヵ月連続の上昇傾向を維持
株式会社東京カンテイは11月21日、2024年10月時点の三大都市圏における中古(既存)
マンションの70平方メートル換算価格の推移を発表しました。
首都圏の価格動向
首都圏の平均価格は4,864万円となり、前月比1.1%上昇。これで3ヵ月連続の上昇となりました。
都県別の状況は以下の通りです:
- 東京都:7,170万円(前月比2.9%上昇)で6ヵ月連続の上昇。
- 神奈川県:3,644万円(前月比0.3%下落)。
- 千葉県:2,696万円(前月比0.6%下落)。
- 埼玉県:2,886万円(前月比0.9%下落)。
東京都が引き続き全体を牽引する一方で、他県では下落傾向が見られました。
近畿圏・中部圏の動向
近畿圏では2,901万円(前月比0.6%上昇)となり、5ヵ月連続の上昇を記録。特に、大阪府は3,197万円(前月比1.5%上昇)で7ヵ月連続の上昇となりました。
一方、兵庫県は2,458万円(前月比0.4%下落)で小幅ながら2ヵ月ぶりの下落となりました。
中部圏では2,268万円(前月比0.5%上昇)、愛知県は2,399万円(前月比0.5%上昇)といずれも上昇。愛知県が前年同月比でプラスに転じたのは2023年9月以来となります。
主要エリア別の動向
首都圏では、東京23区の平均価格が8,309万円(前月比3.2%上昇)となり、6ヵ月連続の上昇を記録。
都心部を中心とした価格上昇が続いているだけでなく、周辺エリアの上昇も顕著になっています。
- 都心6区:1億3,800万円(前月比2.9%上昇)で21ヵ月連続の上昇。高水準の価格上昇が続いています。
- 城南・城西6区:7,566万円(前月比1.6%上昇)。
- 城北・城東11区:5,742万円(前月比1.8%上昇)。
近畿圏の大阪市中心6区では6,381万円(前月比1.6%上昇)となり、10ヵ月連続の上昇を維持。
前年同月比では20.0%もの大幅な上昇率を記録しました。一方で、中部圏の名古屋市中心3区は3,732万円(前月比0.6%下落)と、
2ヵ月ぶりに下落へ転じました。
総括
首都圏では東京都が全体の価格上昇を牽引し、特に都心6区が高い上昇率を維持しています。
一方、近畿圏では大阪市が強い伸びを見せる一方で、兵庫県では下落が見られるなど地域差が顕著です。
中部圏でも愛知県全体が上昇傾向にある一方で、名古屋市中心部では価格の下落が確認され、エリアごとに異なる動きが見られます。
今後も、価格の上昇傾向が続くかどうかが注目されるところです。
引用・詳細はこちら「R.E.port」