全日、「第60回全国不動産会議」を佐賀県で開催
公益社団法人全日本不動産協会(全日)は11月21日、佐賀市文化会館(佐賀県佐賀市)にて
「全国不動産会議佐賀県大会」を開催しました。
この会議は、住宅や不動産関連の諸問題に対する会員同士の知見共有を目的に1967年から毎年行われており、
今回で60回目を迎えます。
「地域の魅力」をテーマに掲げた大会 今回の大会テーマは、「魅力満載!さぁいこう佐賀~風の時代に巻き起こす『シン・がばい旋風』~」。
全国から約1,250人の会員や一般消費者が参加しました。
来賓には佐賀県知事の山口祥義氏や佐賀市長の坂井秀隆氏、さらに衆議院議員の井上信治氏、参議院議員の山下雄平氏など、
多くの政治関係者も出席しました。
地域発展への決意を表明 会の冒頭では、全日佐賀県本部本部長の千北政利氏が挨拶し、「今年、佐賀県では第1回の国民スポーツ大会が開催され、
地域の活力が大いに高まりました。
我々不動産業界は、地域の魅力を尊重し、持続可能な社会を築く役割を担っています」と述べました。
さらに、全日本不動産協会理事長の中村裕昌氏は、「地方都市には他にはない伝統や豊かな地域資源があります。
これを活用し、空き家などの課題にも対応することで、地域の魅力をさらに高める必要があります。
若い世代や新しい住民を地域に迎え入れるために、新しい取り組みを進めていきたい」と語り、
地域資源の活用や空き家対策の重要性を強調しました。
基調講演と特別講演も実施 会議では、国土交通省不動産業課長の川合紀子氏が「最近の不動産行政」をテーマに、
不動産業界が取り組むべき空き家対策プログラムや不動産コンサルティング活動について説明しました。
佐賀市副市長の鈴木宏一郎氏は、「『SAGA2024国スポ・全障スポ』のレガシーを未来へ」と題して基調講演を行いました。
また、佐賀県出身の弁護士である本村健太郎氏による記念講演「本村弁護士の行列のできない法律相談所
『がばい!よかばい!佐賀に来てくんしゃい!』~人口減少時代の定住促進~」が行われ、参加者から大きな反響を得ました。
大会のまとめと次回開催 大会の最後には、「地域資源を活用した持続可能で魅力的なまちづくりの実現」に向けて、地域住民、
自治体、不動産業界が一丸となる必要性を訴える大会宣言が採択されました。
次回の全国不動産会議は、2025年9月3日に大阪府で開催される予定です。
今回の会議を通じて、不動産業界が地域社会の発展にどのように貢献していくかを改めて考える機会となりました。
引用・詳細はこちら「R.E.port」