シーラテクノロジーズとクミカ、経営統合を発表
シーラテクノロジーズ株式会社と埼玉県を中心にファミリーマンションの開発・分譲を
手掛ける株式会社クミカ(旧社名:リベレステ株式会社)は12月2日、クミカを株式交換完全親会社、
シーラテクノロジーズを株式交換完全子会社とする経営統合の決定を発表しました。
両社の取締役会で株式交換契約が承認されました。
経営統合の背景と目的
両社は2024年1月の資本提携以降、それぞれの強みを生かした事業連携を進めてきました。
しかし、クミカの業績低迷を受け、経営基盤の安定化には経営統合が必要との判断に至り、シーラテクノロジーズが2024年9月に統合を提案。
クミカ側もこれを受け入れ、経営基盤強化と企業価値向上を目指して統合を決定しました。
経営統合の効果
統合後の財務見通しは以下の通りです:
- 売上高:46億7,000万円(2025年5月期、クミカ単体)→ 450億円(2026年5月期、統合後)
- 営業利益:1億4,000万円(2025年5月期、クミカ単体)→ 23億円(2026年5月期、統合後)
シーラテクノロジーズの不動産クラウドファンディング事業を活用することで資金調達の柔軟性が向上し、
両社の地域特性を補完する形で事業が成長性の高い都市部に集約されます。
また、PBR(株価純資産倍率)1倍未満の企業を積極的にM&Aし、さらなる事業拡大を図る方針です。
今後のスケジュールと新体制
- 臨時株主総会:2025年2月14日開催予定
- 効力発生日:2025年6月1日
- 株式割当比率:シーラテクノロジーズ1株に対し、クミカ普通株式110株を割当交付
経営統合後、クミカは「株式会社シーラホールディングス」に社名を変更します。新体制は以下の通り:
- 代表取締役会長:杉本宏之氏(シーラテクノロジーズCEO)
- 代表取締役社長:湯藤善行氏(シーラテクノロジーズCOO)
なお、シーラテクノロジーズは米国ナスダック市場で2025年5月29日付けで上場廃止となりますが、
クミカ(シーラホールディングス)は東京証券取引所スタンダード市場で上場を維持する予定です。
この統合により、両社は新たな成長基盤を構築し、競争力強化と持続的な発展を目指します。
引用・詳細はこちら「R.E.port」