マンション賃料指数、東京23区で上昇 都下は横ばい傾向
不動産情報サービスを提供するアットホーム株式会社と株式会社三井住友トラスト基礎研究所は23日、
2024年第3四半期(7~9月)のマンション賃料インデックスを公表しました。
この指数は、アットホームが蓄積した全国12エリアの賃貸マンション成約賃料を基に算出したもので、2009年第1四半期を基準値としています。
首都圏の賃料動向
- 東京23区:指数122.12(前期比+1.90)
前期から上昇し、安定した需要が続いています。 - 東京都下:指数110.57(同+0.06)
ほぼ横ばいの動き。 - 横浜・川崎市:指数117.60(同+1.90)
堅調な上昇を見せています。 - 千葉西部:指数116.98(同-0.46)
わずかな低下。 - 埼玉東南部:指数116.31(同+0.84)
前期比で上昇。
東京都下や千葉西部が横ばいまたはわずかに低下した一方、その他エリアでは賃料が上昇しました。
地方都市の賃料動向
- 札幌市:指数123.79(同-1.33)
唯一の下落エリア。 - 仙台市:指数125.64(同+1.12)
緩やかに上昇。 - 名古屋市:指数100.85(同+2.71)
安定的な上昇。 - 京都市:指数121.80(同+0.14)
横ばいに近い動き。 - 大阪市:指数134.98(同+3.16)
堅調な上昇。 - 大阪広域:指数119.84(同+5.30)
大幅な上昇を記録。 - 福岡市:指数121.84(同+1.95)
順調に上昇。
地方都市では、大阪広域が特に大幅な上昇を示し、全体的に堅調な賃料上昇が見られます。
東京23区の物件タイプ別指数
- シングルタイプ(18㎡以上30㎡未満):指数119.90(同+1.52)
- コンパクトタイプ(30㎡以上60㎡未満):指数125.27(同+2.31)
- ファミリータイプ(60㎡以上100㎡未満):指数127.94(同+5.41)
特にファミリータイプでの上昇幅が大きく、需要の高さを反映しています。
まとめ
2024年第3四半期のマンション賃料インデックスでは、首都圏および地方都市の多くで賃料が上昇しました。
特に東京23区や大阪広域での上昇が顕著であり、賃貸需要の強さが浮き彫りになっています。
一方で、東京都下や千葉西部のように横ばいまたはわずかな低下を見せたエリアもあり、エリアごとの需要動向に注目が集まります。
引用・詳細はこちら「R.E.port」