東京都心「丸の内3-1プロジェクト(仮称)」 ~丸の内仲通り南周辺地区再開発の概要と進捗
東京都心を象徴するエリアの一つ、丸の内仲通り南周辺地区において再開発が進行中です。
このプロジェクトは、老朽化した建物やインフラの更新に加え、交通の利便性向上、防災機能強化、国際競争力の向上を目的としています。
再開発対象エリア概要
対象地は東京駅や有楽町駅に近接する約5.7ヘクタールの広大なエリアで、以下4つの街区で構成されています。
- A街区:1.4ヘクタール(帝劇ビル・国際ビル)
- B街区:1.4ヘクタール(新東京ビル)
- C街区:1.3ヘクタール(新国際ビル・新日石ビル)
- D街区:1.6ヘクタール(有楽町ビル・新有楽町ビル)
課題と目的
- インフラと建物の老朽化
- 古い建物や施設の更新が必要。
- 交通利便性と回遊性の向上
- 歩行者ネットワークの整備不足が指摘され、地下通路の新設が計画されています。
- 防災機能の強化
- 避難施設や備蓄倉庫が不足しており、防災体制の強化が求められています。
- 国際競争力の強化
- 外国企業や人材を惹きつけるためのオフィス環境や生活基盤、多言語対応の充実が課題です。
進行中のA街区再開発
2024年12月、三菱地所がA街区の開発概要を発表しました。
- 計画概要:高さ145mのビルを建設予定。
- 低層部:訪問者向けの憩いの場となる屋上テラスを整備し、皇居外苑を望む絶景スポットとして活用。
- 中高層部:最新ニーズに応える高機能オフィス、商業施設、文化施設、外国人向け住宅を整備予定。
- 文化施設の再整備:
- 帝国劇場:劇場機能の強化に加え、バックステージツアーを通じた観光資源創出を目指す。
- 出光美術館:子ども向け教育プログラムへの活用も視野に入れ、拡充を計画。
B~D街区の計画と今後の見通し
- 地下通路の新設:有楽町駅を東西に貫く地下通路を整備し、各街区をつなぐネットワークを構築。
- 歩車分離の推進:道路整備を通じて、安全で快適な歩行者空間を提供。
- 災害対応施設:備蓄倉庫、避難施設、通信施設などを整備。
再開発による期待効果
本プロジェクトは、丸の内エリア全体の魅力を高めるだけでなく、周辺エリアの発展にも波及効果をもたらします。
近年、日本橋エリアや東京駅周辺で進む再開発に続き、丸の内仲通り南周辺地区が新たな注目スポットとして生まれ変わることが期待されています。
完成後の姿に注目が集まる「丸の内3-1プロジェクト」は、東京の都市機能と国際競争力をさらに高める重要な取り組みです。
引用・詳細はこちら「KENBIYA」